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2023年世界10大政治リスク

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2023年世界10大政治リスク

あけましておめでとうございます。OKマガジン、本年もよろしくお願い申し上げます。新年恒例のBIP(ビジネス・インテリジェンス・プロフェッショナル)セミナーは1月9日(月・祝)13時30分からです。お申し込みいただいた皆様には、既に資料及びオンライン視聴用URLをお送りしました(URLはメールアドレス登録者のみ)。第1部「産業技術デュアルユースの現状と課題」、第2部「分水嶺に直面する日本経済」です。開始時間までにご来場、またはオンライン視聴のご準備をお願い申し上げます。

1.オマハの賢人

ここ10年ほど、毎年年始の恒例作業は前年末の株式時価総額世界トップ10とイアン・ブレマー主宰ユーラシア・グループが発表する世界10大政治リスクをチェックすることです。まずは株式時価総額世界トップ10についてお伝えします。

1989年には世界トップ10のうち7社を日本企業が占めていました。NTT(1位)、興銀(2位)、住友銀行(3位)、富士銀行(4位)、第一勧銀(5位)、三菱銀行(7位)、東京電力(9位)の7社です。

最近ではトップ10どころか、トップ100にも入れないという悲惨な状況。昨年末も、トヨタが唯一のトップ100入り。一昨年の49位から順位を落として51位です。

トップ100を国別でみると、米国62社、中国13社、フランス5社、英国4社、スイス・インド各3社、オランダ2社、そしてサウジアラビア・台湾・デンマーク・韓国・日本・オーストラリア・香港・カナダ各1社です。

さて、トップ10を見てみましょう。1位・アップル、2位・サウジアラムコ、3位・マイクロソフト、4位・アルファベット、5位・アマゾン、6位・バークシャー、7位・ユナイテッドヘルス、8位・ジョンソン&ジョンソン、9位・エクソン、10位・テンセントです。

サウジアラムコ(サウジアラビア)とテンセント(中国)以外は米国企業です。

ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格高騰を反映し、サウジアラムコは順位を上げ、エクソンはトップ10入り。コロナ禍に伴い、医療系のユナイテッド・ヘルス、ジョンソン&ジョンソンもトップ10入り。

毎年の株式時価総額ランキングは世界の情勢や動向を考えるうえで示唆に富んでいます。注目すべきは6位に浮上した米投資会社バークシャー・ハサウェイです。2021年は9位、2020年は10位。徐々に順位を上げています。

バークシャーを率いるのは高名な投資家ウォーレン・バフェット(92歳)とチャーリー・マンガー(99歳)。高齢ですが、ともに健在です。

毎年の同社株主総会には「投資の神様」である両氏の話を聞くために世界中から数万人の株主が参加します。コロナ禍の間はたぶんオンライン開催だったのではないでしょうか。

バフェットは同社の筆頭株主であり、会長兼CEO。1930年、ネブラスカ州オマハ生まれ。1951年から投資家に転身し、成功。今でも27歳(1957年)の時に31500ドルで購入したオマハの家に住んでいることから、「オマハの賢人」との異名もあります。

5歳の時にコーラを転売、11歳で初めて株式投資、13歳で所得税を申告して自転車を経費控除、18歳でピンボールを理容店に置くビジネスを始め、この商権を退役軍人に売却して成功等々、幼少期から数々の逸話の持ち主です。

29歳の時(1959年)にマンガーに出会い、2人は意気投合。マンガーもオマハ生まれ。海軍除隊後に弁護士として活動。バフェットに出会って投資家に転身しました。

ハサウェイは元々19世紀から続く古い綿紡績会社。1965年にバフェットが経営権を取得。1985年に綿紡績業から撤退し、保険や投資ビジネスに転換。今日に至っています。

バフェットの投資についての考え方に関して多くの書籍が出版されています。何冊か読みましたが、以下「スノーボール(ウォーレン・バフェット伝)」(アリス・シュローダー著)に基づいて少し整理してみます。


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