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全固体電池

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全固体電池

緊急事態宣言の延長が決まりました。何とか9月末で解除になるといいですが、予断は抱けません。また、秋に感染が縮小しても、冬場には第6波が予想されます。それまでの間に、医療体制整備や経済対策に万全を期すことが必達です。加えて、世界の技術開発競争、経済競争は、コロナ禍の中でも止まってはくれません。日本を待ってくれるような悠長な世界ではありません。技術や産業の革新に向けて、少しでも寄与できるように頑張ります。

1.上海蔚来汽車

今やファーウェイは誰もが知る中国のスマホメーカー。しかし、数年前には日本人の多くは知らなかったと思います。僕自身も認識したのは2010年頃でした。

中国企業の漢字名称は非常にわかりにくいです。簡体文字や日本の常用漢字にない文字で表記されると、さらに読めません。

しかし、今や「華為」と書いて英語名称がファーウェイと多くの人が連想できます。ファーウェイは1987年創業です。

米国のトランプ前大統領がキックオフした米中対立の焦点企業のひとつであり、日本のニュースで連日報道されるようになって多くの日本人が知ることとなりました。

日本のメディアの報道内容はかなり偏っている気がします。とくに世界の政治経済の動向を視聴者や読者に伝える機能は低いと言えます。世界で報道されていること、注目されている企業等の情報が相対的に薄いと感じます。

昨年からにわかにカーボンニュートラルが話題になった感がありますが、世界のトレンドはもっと早くから始まっていました。

カーボンニュートラル実現に向けて様々な手法や課題が語られていますが、注目のひとつはもちろん電気自動車、EVです。

EVの車体価格の半分を占めるのがバッテリーです。バッテリーの性能と価格がEVの勝敗を決します。

寧徳時代新能源科技、文字化けではありません。この社名を見てCATLとわかる日本人もだいぶ増えましたが、中国のバッテリーメーカーです。

2011年創業のCATLは、2014年から出荷を始め、2017年にはパナソニックを抜いて世界最大のバッテリーメーカーになりました。わずか3年です。

現在のEVが積んでいるバッテリーはリチウムイオン電池が主流です。CATLが出荷を始めた頃は、パナソニックが世界の圧倒的シェアを占め、韓国のLGと2社でほぼ100%でした。それから7年、今やCATLが断トツで、パナソニックとLGが追走します。

上海蔚来汽車はどうでしょうか。英語名称、というより略称はNIO。日本では略称から「ニーオ」とか「ニオ」と呼ばれています。今や中国のテスラと言われる2014年創業のEVメーカーです。

そのNIOが、今年1月に2022年中に全固体電池EVを発売すると発表し、各国自動車メーカーに激震が走りました。

NIOは2014年11月に設立され、高性能EV開発に特化しており、量産は安徽江淮汽車(JAC)が担当しています。

会長の李斌(英名ウィリアム・リー)氏らが中国内で設立。設立当時の社名はNextEVで、2017年にNIOに改名。リー氏は自動車産業対象のインターネットサービス等を展開した事業家です。

本社は上海で、R&D(研究開発)拠点を上海、北京、米サンノゼ、独ミュンヘン、英オックスフォードに構えています。

2018年9月にニューヨーク証券取引所に上場しました。テスラ大株主の英運用会社がニーオの株式を約1割取得。このことから、投資家や競合他社がニーオのEVメーカーとしての可能性を認めていることがわかります。


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